みなさんこんにちは 芦屋の船越英一郎です。
今日はみなさんにとって切っても切れないインスリンについてとってもためになるお話をします。
インスリンってみなさんご存知ですか?
クルマがガソリンを燃料にして動くように、わたしたちの体は血液中のブドウ糖を燃料にして動いています。
ブドウ糖は、ごはんやパンなどの炭水化物、イモ類やお菓子などの糖分に含まれています。ふだんの食事からとったブドウ糖が血液中に溶け込んで全身に運ばれることでエネルギーとして働き、私たちの脳や筋肉、内臓が動いて生命が維持される仕組みになっているのです。
この血液中のブドウ糖は、「血糖」と呼ばれています。血糖の量は食事をすると増え、1~2時間をピークに減っていきます。
血糖の量は、食事のほか、さまざまな原因によって変動しますが、健康な人の体内では変動する血糖が上手にコントロールされ、いつも一定の幅の中で保たれています。なぜでしょう。そのひみつはインスリンというホルモンにあります。
インスリンは、すい臓のランゲルハンス島という組織にあるβ細胞でつくられています。
食事によって血糖値が上がる(血糖の量が増える)と、すい臓のβ細胞がこの動きをすばやくキャッチして、すぐにインスリンを分泌します。血糖が全身の臓器にとどくと、インスリンの働きによって臓器は血糖をとり込んでエネルギーとして利用したり、たくわえたり、さらにタンパク質の合成や細胞の増殖を促したりするのです。
こうして、食後に増加した血糖はインスリンによって速やかに処理され一定量に保たれるのです。
正常なインスリンの配置はこうなります。
◇インスリンのおもな働き
全身のほぼすべての臓器細胞にブドウ糖をとり込ませます
肝臓や筋肉でブドウ糖からグリコーゲン(貯蔵糖)が合成されるのを促進します
貯蔵されているグリコーゲンが分解されるのを抑制します
脂肪組織で脂肪が合成されるのを促進したり、脂肪の分解を抑制します
皆さんのインスリンは正確に働いてくれているでしょうか?
と
今日はここまで。
次回は、インスリンが上手に働かないとどうなるのか。
お楽しみに!